2022/10/24 01:20

週休二日制や有給休暇・育休・リフレッシュ休暇・フレックスタイム制等、日本の労働者環境は近年、随分と改善されたと言えるでしょう。しかし、厚生労働省の調べによると、「こころの病気の患者数」は1996年から2020年まで継続的に増加しています。会社を休みやすくなったのに何故増えるのでしょうか?しかも、コロナが流行する前とでは、7.9%→17.3%と2.2倍に跳ね上がっています。リモート勤務が増え、自分や家族との時間が増えたにもかかわらずです。やはり、日本経済の失われた30年やコロナの長期化で経済的な不安が蔓延した事が影響しているのでしょうか?政府からの全面的な支援策で、運転資金を容易に借入できる「ゼロゼロ融資」により、倒産件数は歴史的な低さに抑えられてきました。しかし、9月頃からそれらの通常返済がスタートしていきます。急激な円安・ウクライナ危機・急な物価上昇はこれからの倒産件数の増加に寄与するでしょう!世の経済的不安は更に増す可能性があります。本格的な不況はこれからが本番かもしれません。先進国の中で一番の生産性の低さを指摘されている「日本」。休暇の増加や働き方改革だけでは足りないような気がします。新しい事に挑戦し、それが失敗してもみんなで支えあう心の広さや余裕。即効性のない有望な事業に金銭的・時間的投資が出来る先見性。これまでの商習慣(慣習)を廃止し、合理的な商取引が出来る基盤の創出。顧客への過剰な「おもてなし」の廃止。少なくとも、このくらいの改革・変革を実行し、その上で「働き方改革」も並行すれば日本企業も元気になるのではと思います。コロナ禍により、なし崩し的に始めた「DX推進」や「働き方改革」では、日本の労働者は元気になりません。全労働者の健康に良い「改革」を心から願う今日この頃です。